COLUMN

ソラリスシリーズ(マンズワイン最高峰のプレミアムワイン)

「Solaris(ソラリス)」というワインを聞いたことがあるだろうか?ワイン大国フランスを含め、各国首脳陣を日本でお迎えする公式晩餐会などで頻繁に用いられているワインで、ニュースで耳にしたことがある方もおられるかもしれない。個人的にも、数か月前に何気なくソラリスの赤ワインを口にした際、果実味の凝縮感に驚き、思わず「美味しい」という言葉が出たこともあり、気になっていたシリーズでもある。
今回お話をお伺いしたのは、小諸ワイナリーに勤務する営業部の島田さん。日本が自信を持って世界に誇るワインが、長野県東信地区で造られている背景には何があるのか?その秘密を色々と解き明かしてくれた。

▲ ソラリスシリーズに魅せられて移住を決めた島田さん。ワイン愛、ソラリス愛、チーム愛が溢れる方だ。

ソラリスシリーズの誕生までの道のり

世界と肩を並べるワインは一朝一夕にはできない。そこには多くの偶然と努力があるのだ。挨拶早々に、島田さんは滔々と説明をしてくれた。

出発点:近隣農家で見つけたブドウ

ソラリスシリーズを手掛けるマンズワインは、1962年にキッコーマンの子会社として設立された。翌年には勝沼ワイナリーを開設しワインを仕込み始めた歴史のある会社だ。実は日本デルモンテもキッコーマンの子会社。1967年、当時のマンズワイン社長が長野市善光寺付近のデルモンテ用のトマト畑を視察した際、近隣農家の軒先にブドウを発見。「善光寺ブドウ(龍眼)」と呼ばれる品種で、調べてみると高品質なワインが造れることが分かった。そこで、1971年に上田市塩田地区で契約栽培を開始。

その後、上田市から小諸市にいたる千曲川ワインバレーに契約栽培地を増やし、1973年に小諸ワイナリーを開設したのだ。このワイナリーこそが、現在、ソラリスシリーズが造られている醸造所である。